禁煙の道はひとつじゃない

禁煙を成功させたい! そんなあなたの強い味方となってくれるのが『禁煙補助薬』『禁煙外来』の存在です。実際に禁煙補助薬を使うと、自力での禁煙に比べて成功率が3~4倍になるというデータもあります。タバコをできるだけ最短で楽にやめるために、活用してみませんか?

市販の『禁煙補助薬』を活用する

禁煙補助薬には、ガムとパッチのタイプがあり、医薬品成分としてニコチンが少量含まれています。タバコをガムやパッチに置き換え、摂取するニコチンの量を少しずつ減らすことで、最終的にニコチンの依存を克服していきます [ニコチン置換療法]。
禁煙中の吸いたい気持ち(イライラや落ち着かないなど)を緩和しながら、禁煙に取り組むことができますよ。

どちらも最寄りの薬局などで簡単に購入することができます。商品にもよりますが、2~3か月ほどで禁煙達成できるような使用プログラムとなっています。

禁煙外来という選択

タバコが原因で起こるニコチン依存症は治療が必要な病気とされており、2006年から禁煙治療に健康保険が適用されるようになりました。

【保険適用の要件】※すべて満たすと保険適用となる

(1) ニコチン依存度テスト(TDS)によって、依存が認められる方
(2)35歳以上:1日の喫煙本数と喫煙年数を掛け算した数値が200以上の方
  35歳未満:喫煙本数や年数の制限なし
  (例:1日20本の喫煙を15年続けている方→20×15 = 300) 
(3) すぐに禁煙を開始する意思のある方
(4) 治療について説明*を受け、文書により同意された方
        *「禁煙治療のための標準手順書」に則った説明

【どんな治療を受けるの?】

●治療の期間
原則12週間で5回、診療や治療を行うプログラムです。

オンライン診療の場合は、1回目と5回目は対面、2~4回目がパソコンなどを用いたテレビ電話での診療を行います。(※2022年現在は、コロナ対応のため、かかりつけ患者であればすべてオンライン診療でも良いことになっている)

●治療の流れ

問診・チェック:呼気中の一酸化炭素濃度の測定、CTで肺の状態のチェックなどを受けます。

医師からのカウンセリング・アドバイス:禁煙への気持ちや不安についてカウンセリングを受けたり、禁煙継続していくための対策を医師や看護師と一緒に考えていきます。

薬の処方:保険適用のニコチンパッチ(医療用)、バレニクリンなど

【費用の目安】

保険診療で3か月間に5回受診する場合、およそ13,000円~20,000円です。仮に毎日タバコ1箱(500円)を吸ったとすると、3か月で45,000円。3か月のタバコ代の1/2~1/3ほどの値段で禁煙できることになります!

2020年12月からは、「禁煙治療用アプリとCOチェッカー(一酸化炭素濃度を測定して喫煙状況を把握できる機器)」を活用した治療法が始まりました。アプリを通して医師と喫煙状況や禁煙中の行動・気持ちを共有できるだけでなく、チャットでの応援メッセージやストレス対策を紹介してくれる機能も! 禁煙治療の新しい選択肢として、期待が高まっています。

あなたの卒煙を応援しています

禁煙・卒煙への道のりで、ときには苦しい時期もくるかもしれません。そんな時は、同じように禁煙を頑張る仲間や、家族や医師など頼れるサポーターの存在があることを思い出してくださいね。
私達HSCもそのひとりです。あなたのチャレンジを心から応援しています。


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