初回面談支援レポートへの“なりたい姿”の「具体的な内容」記入のお願い

『共起の連鎖』を初回面談から継続支援までつなぎ、利用者おひとりおひとりに合わせた支援をするためには、”なりたい姿”の具体的な内容を把握することが重要です。

利用者の健康に対するお気持ちや考えを引き継いでいただくことで、継続支援ではよりピンポイントなお声がけやアドバイスができるようになります。

そのため、“なりたい姿”を選択していただいた後は、具体的な内容やその理由、背景等をお尋ねし、初回面談支援レポート「なりたい姿」内にある「具体的な内容」に記入していただくようお願いいたします。

具体的な内容をお尋ねする際の質問例

「特定保健指導を卒業したい」「健康を維持したい」を選ばれた場合

この2つを選ばれた方は、“なりたい姿”が具体的に定まっていなかったり、健康づくりに対して無関心だったりする場合があります。

そのような方には、

「どうして7つの中からこの項目を選ばれたんですか?」

「○○様にとって、健康状態とはどんなイメージですか?」

とオープンクエスチョンから始めることがおすすめです。

答えを限定せず利用者に自由に話していただくことで、健康づくりに対する価値観や優先順位を知ることができます。

その他の5つの項目を選ばれた場合

「特定保健指導を卒業したい」「健康を維持したい」以外の5つの項目を選ばれる方は、ゴールが明確で健康づくりに前向きな方が多いので、下記のような答えの的をしぼったお尋ねも良いでしょう。

健診結果を改善したい一番気になる検査数値はどれですか?
スタイルを良くしたい気になるところはどこですか?
趣味の活動を充実させたいどんなことをされてるんですか?
家族のために健康でいたい選ばれた時、どなたが思い浮かびましたか?
健康でいきいきと働きたい今のお仕事は長いんですか?

「“なりたい姿”がない」という方への対応方法

“なりたい姿”を選ぶことに消極的、拒否的な方には、選べない理由や、今のどのような状態を維持したいのかをお尋ねすることもひとつの方法です。

例)「あえてご選択されなかった理由をうかがってもよろしいですか?」

「“なりたい“ではなく、“これからもこうありたい“というイメージはありますか?」

このように別の角度から深掘りしていき、利用者のお気持ちに近い項目にチェックを入れてください。

また、面談冒頭ではまだイメージができないという方には、健診結果のふり返りの後や生活習慣チェックの後など、ご自身の体の状態や生活習慣をふり返ってから改めてお尋ねすることもおすすめです。

どうしても“なりたい姿”をお選びいただけなかった場合は、その旨を支援レポートの「具体的な内容」欄に記入してご返却ください。

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